木戸川森林鉄道 第6次探索 6−3 2007/4/28
 
川沿いを歩くとこの巨石が現れます。H地点
最初、遠目に発見した時は砂防ダム?でもここまで資材を運ぶ手段が無い、まさか林鉄関係の遺構か?
と思い、かなりふじこったのですが、近づいてよく見ると自然石でした。
 
しかも上流から流されてきたようには見えず、たぶん元からこのような地形だったように見えました。
今でこそ真中が無く水が流れていますが、昔はこちら側と対岸は一対で見た通り天然の砂防ダム
だったのではないかと考えます。こちら側と対岸の壁の高さが一緒だったもんで・・・
 
上記の場所から軌道跡は傾斜がなだらかな山側に沿って進むので見えなくなってしまいます。
GPSで確認すると、先ほど引き返した場所はもうすぐだと思われます。I地点
 
先ほど引き返した地点に到着しました。対岸には先ほど登った岩肌が見えます。
やはりここからは軌道跡は見えません。J地点
(画像にポインターをあわせると画像が変わります。)
激笹薮でとても入って行きたいとは思えませんでした。
とりあえずここまでの確認も済んだし、時間的に怪しくなってきたのでここで引き返す事にします。
 
戻りは腰下浸水ですっ転びそうになりながら、ザブザブ戻ります。
暖かくなってきたとは言え水温はかなり低い、浸かっていると痛いです。
 
先程発見した林班境界柱を発見しました。今度は倒れないように石でしっかり固定してあります。
軌道側の川辺にあり、石を切り出して作った物でいつの時代の物かはわかりません。
 
こちら側は、一七六ノ一と読めます。また、文字には墨入れがしてありました。
 

木戸川と戸渡川の交点に戻って来ました。
作者はこの地点で木戸側沿いに支線があったのでは?と考えていたので、この付近も調べてみました。
まず、木戸川上流に向けて右岸ですが、地形が急峻すぎてとても軌道が敷ける感じはありませんでした。
道床らしきものの存在も確認できなかったので右岸は無しです。
左岸ですが、ふと見ると斜面の中ほどに平場が続くのを発見しました。とりあえずそこまで登ってみます。
やはり「睨んだとおりか・・・」と小躍りしそうになるも数秒で夢破れました。K地点
なんか細い・・・人が歩ける程度で、進むと巨石があったりとても軌道を敷けそうに無い・・・
しかし望みを捨てずに戸渡川方向に進んでみるもそこには真新しいプラスチック製の林班境界柱が
刺さっており、なんと言っても本線道床よりこちらの道床の方が明らかに低い事に気が付きました。
たぶん、近年作った作業道ではないかと思われます。
よって右岸に関しても支線は無しと結論付けます。

 
時間が余ったら戸渡川上流方向にも進んでみようかと考えていたのですが、タイムアップとなってしまい、
今回はここで終了とします。
林道を戻る途中に小高く見晴らしの良い所があったので車を止めて景色を眺めます。L地点
傍らにこんな物が立っていました。住所があるのね・・・
そう言えば何かで郵便も宅配便も届くと言っていたような。
 
この地点からの見晴らし。(画像クリックで拡大)
拡大画像に写っている谷筋にも支線があってもおかしくないように思えます。(緑線)
ここら辺も含めて次回探索で調べてきたいと思います。
 
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