木戸川森林鉄道 再探索 2008/11/21
本日は神楽山森林鉄道の再探索と合わせて木戸川森林鉄道の再探索も行いました。
毎回木戸川の探索で国道399号のこの場所を通るとき戸渡川の対岸に小道のような物があるのが
気になっていました。
また、ここには林鉄以前から馬車軌道が戸渡から十文字峠まで存在していたこともあるので何とか
その痕跡を発見できないかとも思っていました。
しかし、いつも通るのは探索が終わって疲れた後でそのうちでも良いかなと思ってしまい中々確認
できずにいました。
で、いつも気になっていた辺りを車でウロウロしていると川の中に橋台の様な物あるのに気が付く、
やはり軌道関係の物か、と車を止めて見てみるもそれはただの自然石でした。
しかしこの対岸の奥には小道のような物がある、時間もあるし確かめようと思います。地図A地点付近
丁度ガードレールが切れている場所から入っていけそうです。
川を渡って小道の上に立つ、幅と良い、雰囲気と良いこれは間違いなく軌道跡だと思われます。
戸渡集落側を望む。
道床上は笹だらけで進むのがちょっと嫌になります。
十文字方向を望む。
何気なく国道方向を見ると崩れた橋台を発見。
最初は妙に幅が広いので国道の付け替え区間か林道に入る為の橋の跡かなと思いましたが、
それも後ほど軌道の物と判明。 地図A地点付近
少し進むと笹も少なくなり歩きやすくなります。
とりあえず戸渡側に向けて進みます。
道床が橋台方向に分岐する地点。
特に橋台方向が林鉄道床サイズに盛り上がっているのがわかります。
ロールオーバーで矢印表示
地図でも示した通り途中で道床は二手に分岐しています。
まずは直進している方から進んでみたいと思います。
こちらは山側から外れ平坦な林の中を進み始めますが、道床は一段高くなっており軌道が
あったことを窺わせます。
しばらくこの道床は続きますが、地図B地点辺りから周りと高低差が無くなり、見失ってしまいます。
多分こちらが本線道床だと思われますが、見失ってしまったので分岐地点まで戻り、もう一本の方に
進みます。
こちらは山側に沿って進んでいます。
こちらも幅と良い軌道跡と思われます。
杉が植林がしてあります。
しかし若干若い気がする、北側斜面だからでしょうか。
しかし、程なくするとこちらも突然道が消え、斜面になってしまいました。地図C地点
崩落して消失したのかと思い斜面の先も進んでみましたが、先に道のような物はありませんでした。
地図では両方にそれぞれ接続しているように表記しましたが、今一つはっきりしなかった為であって
こちらは支線だったのではないかと予測します。
午後からは背戸峨廊の方も探索したかったのでお昼までにはこちらの探索を終わらせようと
思っていたので一度橋台の場所まで戻って今度は十文字方向に進みたいと思います。
が、笹薮に阻まれて時間がかかりそうなのと多分この先あまり変化がなさそうに思えたので
車で小移動を繰り返しながら進みたいと思います。
移動する前にこの橋台をしみじみ調べたいと思います。
ロールオーバーで画像変わります。
よく見ると幅は広いけれども実際の使用していたと思われる幅はやはり林鉄サイズです。
コンクリート製の橋脚土台、橋脚を差し込む穴もありました。
国道側からすぐ見える看板、意外と新め。
最終的に確認できたのは地図D地点。この対面に民家があり突然犬が吠え始めたので、迷惑が
かかると思われたのと、この先には別荘?の様な物が建っており私有地と思われたので進入を
断念せざるを得ない状態でした。
最終的にどちらが本線か支線かは分からず仕舞いでしたが、新たな発見ができたので作者的には
満足できたかなと思います。
これも作者予測なのですが、もしかすると本線終点は戸渡集落でそこで炭焼きや製材を行っていて
今回発見した軌道はどれも支線だったのではないかと考えています。
また、馬車軌道が通っていたのは現国道で、その後軌道を林鉄転用したのではないかとも予測します。
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